キャリア教育
キャリア教育
百合学院が取り組むキャリア教育
キャリアの語源は車の車輪の後ろにできる轍です。キャリアというと自分の先にできるように思うかもしれませんが、今まで歩いてきた足跡、そして自分の足下を築き、良き将来を造るということです。これまで百合学院が行ってきたプログラムに加え、今後も様々な出会いの中で見つかる新しいプログラムを取り入れながら在校生徒・教師、そして卒業生が共に成長していけるのが百合学院のキャリア教育です。
探究のタネ(1年生〜3年生)
この取り組みは、大学共通テストで取り入れられる「教科を越えた設問」「グラフや資料を読み解く問題」「より深い思考を必要とする問い」に対応するために高校で行われている、選抜特進コースの「探究」、特進コースの「キャリア」の授業につなげていけるよう、中学の総合の時間を使って行われています。
01 OBENTOプロジェクト(1年生)
生徒にとって身近で大好きなもの「お弁当」。その中身を探っていくと、日本だけでなく、世界と繋がります。また、栄養からは健康に、調理方法からは文化へと繋がり、家庭科・社会・数学・英語・国語・プログラミングなど教科の枠を超えて取り組むことにより、柔軟な思考を養い、共に学び表現する力などを養います。
冷凍食品の原材料はどこから輸入されている?
お弁当でよく使われている冷凍食品の原材料である野菜やお肉などが世界のどこの国から輸入されているのかを知るために、白地図に国名と生産物を記入しました。完成された地図を見ての気付きをグループで共有しました。
5W1Hを用いて質問を考える
冷凍食品のパッケージから読み取れる情報について、5W1Hを用いて質問を考えました。質問には、オープンクエスチョンとクローズクエスチョンがあることを学習し、そこから文章を作成。日常会話の中で何気なく使っている「言葉」ですが、質問の仕方によって話が弾み広がっていくことに気づき、「よい質問」について考えるいい機会となりました。
02 データの達人(2年生〜3年生)
大学新テストでは、グラフや図表など読み解く力が要求されます。この力を養うために中学生のうちからデータに親しみ、楽しみながら分析力や表現力をつけていきます。
中2・中3「データを使い、社会問題を考える」~データサイエンスの活用~
テーマ「未来の車-地球にちょっとやさしく、明日をちょっと明るく-」
現高2 磯島実奈さん:2021年度兵庫県統計グラフコンクール中学生の部入選・会長賞・活動賞受賞、統計検定4級認定。
「車という枠を飛び越えて、地球温暖化に対して何ができるか等広い視野をもって考えることができました。また、グラフを使ったプレゼンの説得力を高めたり、まとめ学習にとどまらない考察力・応用力をつけたことが高校の探求に生かされています。」
テーマ「デジタル教科書 賛成?反対?」
現高1 Nさん:2022年度兵庫県統計グラフコンクール中学生の部佳作入賞、活動賞受賞、統計検定4級認定。全国統計グラフコンクール出展。
「検索キーワードを選択し、得られた情報の正しさの吟味とテーマに沿った情報の分析、自分の主張をまとめるのに苦労しましたが、この活動を通して、問題の背景にある物事に関心を持つ力や多方面から情報を収集して考察する力が付きました。」
03 修学旅行を通して平和と文化を考える(3年生)
修学旅行で訪れる長崎は、日本の中で独自の歴史と文化を持つ地域です。また原爆投下の観点から私たちに平和の意味を問う場所でもあります。 修学旅行を通して平和と文化を考えます。
<探究テーマ例>- ・修学旅行のガイドブックをつくろう!
- ・映像メディアから長崎の歴史を知ろう!
その他
Zstudy(3年間)
Z会の添削教材「Zstudy」。具体的な「食」や「いじめ問題」から、「ものの見方」や「なぜ学ぶのか」といった抽象的なテーマまで、「答えの無い」問に取り組むと同時に、文章力を高めていく教材です。
キャリアガイダンス(2年生)
働く卒業生を囲んで、仕事をするってどんなことか、学生の間に何をしておいた方がいいかなど本音の話を聞きます。
イザ!カエルキャラバン(3年間)
子供たちを対象に、おもちゃの交換会を通して防災の知識を伝える地域貢献プログラム「イザ!カエルキャラバン」。子供たちをお客さんとして迎え、会を運営することで、生徒たちは驚くほど「素敵なゆりっこ」に成長します。