前回に引き続き「食」について考えました。前半は1960年代から食の西洋化が進んでいった背景としてそれがなぜ起こったかを、本文を読み解いて内容をグループで話し、大事だと思うキーワードを挙げていってもらいました。本文を読んで理解するのが苦手な人もいますが、「何かが起きたから、西洋化がこの時期から進んでいった。1960年ごろに何が起こったのか」など、質問を投げかけながら本文理解を進めていきました。後半では、「高度経済成長期を経て「もはや＜戦後＞ではない」と言われるようになったが、この言葉はどういうことか」について35字以内で書いてみることに取り組みました。本文から抜き出して答えを書くのではなく、＜戦後＞とそうではない時期とでどう変わったか、誰の何がどう変わったか、その変化がなぜ起こるようになったかを段階を踏まえて考えました。「貧しい戦後から豊かになった」という核となる内容から、「日本国民の生活が」「朝鮮戦争による特需によって」という内容を増やしていって答えるという考え方をしました。まず質問に答えとして大事な内容を考え、あとで付け足していくというこの考え方は、国語などでも同じように考えれば良いよ、と伝えていました。生徒のなかには「言いたいことを先に言わないと何がしゃべりたいのかわからないと思った。」「35字以内などの制限のある問題は苦手にしていたが、少し得意になった気がする。」と言っている生徒もいました。