10月29日
尼崎教会のジョバンニ神父様にお越しいただき、『自分を知ろう』『どのように恵まれています』をテーマに講話をいただきました。様々な道具や例えを用いて話してくださった内容は、とても分かりやすいものでした。
例えば写真の缶詰。缶詰を皆に見せた後、フタを開け、中身を食べて見せました。顔をしかめる生徒もいましたが、実は中身はミカン。『人は外側だけで判断し、中身を顧みようとしない』という教えを自分事として捉えることのできた経験でした。
人は自分に都合のいいこと、耳に心地よいことには耳を傾けるけれど、興味のないこと、都合の悪いことには注意を払わないこと、たった一つの過ちに注視して、他の良いところは見ようとしないことなども、マスメディアの情報の取り上げ方や報道の仕方を例に、私たちにも当てはまることを教え諭してくださいました。

第2部では、奇跡とは、自分で努力し諦めず頑張り続けた人に与えられること、当たり前と思っていることは当たり前ではなく、神からの大きな恵みであり、私たちはとても恵まれた環境にあること、それに気づくことが大切である、と学びました。

生徒たちがこれからの人生を歩む際、希望を失わず、どんな困難、批判にもめげず、自分の目標を諦めず努力し続けられたら。そして友人のみに差し出しているやさしさを、不特定多数に振りまけるほど寛容になれたら。他者を思いやり、他者の痛みを推し量り、自分の受ける恵みを他者にも分け与えられる優しい人になってくれたら。
神父様の祈りが一人でも多くの生徒の心に届きますように。