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ゆりっこ通信

ゆりっこ通信

  • 2019年07月04日(木)

  • (中学1年生)探究のタネ 9回目

 9回目の授業では、前回の復習として「食料自給率」という語の漢字に注目して意味を考えるということをしました。「食料」を「自分の国」で「供給する」ことのできる「割合」というふうに漢字を見ると意味がわかるということを確認しました。そして少し脱線することになりますが、応用として「光合成」という言葉の意味を考えることをしました。

 漢字からわかることを考え、そこに質問づくりの方法で疑問からその答えを導きだすということをしました。これが習慣づくと漢字から内容を考えることができます。

「光」って何?-「日光」「太陽の光」
「そうね、日光のエネルギーを使って「合成」するのね。何かわからないことは?質問を作って」ー「何を合成するのか」
 「そうね。何ができるの?」-「養分と酸素」
 「そうね。ほかに質問作れない?」-「どうやって「合成」するの?「何」で合成するの?」
 「何から合成するのかな?」―「水と二酸化炭素から。」

授業後の振り返りでは 「光合成の意味をみんなで考えた時、こういう覚え方があったんだと考え方が変わりました。」「今まであまりわかっていなかった食料自給率の意味がよくわかりました。それも説明を聞いて理解するということ+意味の分からないワードが出てきても漢字の意味を考えると理論的にわかるということを学びました。」ということを書いている生徒がいました。

次に3つの資料を配布しました。
資料1 日本とほかの国の食糧自給率の1961年から2010年までの推移(農林水産省)
資料2 日本の食料自給率の推移を折れ線グラフにしたもの(資料1の数値のグラフ化)
資料3 「世界がもし100人の村だったら―たべもの編―」(資料1の2001年のデータをもとに文章が作られている)

この3つの資料を見比べて共通点を探しました。例えば、資料1と資料3を見比べて共通点を探す。資料1と資料2の共通点を探す。これは班ごとで考えて、わかった班から代表が前に言いに来るというゲーム的な要素も取り入れました。
そして最後に3つの資料のそれぞれの良いところ、あまり良くないところを班ごとに考え、自分にはどの資料が一番わかりやすいかということを考えました。

「世界がもし―」の文章が理解しやすいと答えた生徒が大半でしたが、中にはもとの表があるからこの文章が作れるとか、文章には事実だけではなく書いた人の考えが入っていると述べる生徒もいました。

(1学期の授業を振り返っての感想)
〇ひとつの授業で国語、数学、地理などのいろいろな教科について勉強できたので、自分からもたくさんのことに取り組んでみようと思うようになった。

〇漢字から意味を考えるのは苦手だったけど、今日の授業でよくわかった。資料の見方も順番を変えるだけで、読み取れることが違っていた。

〇フェルトボールを使い人に説明することで、今までできなかったことができるようになり、自分の中の意見に自信を持つことができた。漢字の意味から何かを深く考えだすことも初めて知った。

〇同じグループの人とお互いの考えを話し、みんなの考えをまとめて発表することなどができるようになりました。

〇3つの資料を見て、このうちひとつでもなかったら、何もわからないのじゃないかと思った。一つの資料だけ見ておわりではなく、いろいろな資料を見ることが大事だと思った。

〇普段気にしていないことまで注目して見られるようになった。

〇一見難しいことも置き換えて考えて理解できるようになった。

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